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看護師を辞めるにあたって退職代行を使うことは出来ますか?

  • 2023.07.04
  • 2023.07.04
看護師を辞めるにあたって退職代行を使うことは出来ますか?

退職豆知識

看護師でも退職代行を利用して退職することは法的にも問題ない

奨学金の返済と退職は別問題である為、返済が完了していなくても退職代行を利用しての退職が可能

退職代行を利用することで病院との直接のやり取りや引き留めを回避して退職することが可能

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看護師として働かれていて、様々な理由から看護師を辞めたいと思われている方もいらっしゃるかと思います。

しかし実際に看護師をこのまま続けていくのか、辞めるのか考えられたときに悩んでいらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

看護師は命を預かる仕事で、非常に重い責任が伴います。また医師、上司、患者といった多くの関係者と関わるため、人間関係もかなり複雑になります。

そんな状況では、「この仕事を辞めたい」と感じても、それを簡単には口に出せないことが少なくありません。

なぜなら人手不足などにより、そう簡単に辞めることができない状況が多いからです。

また病院奨学金制度や看護師等修学資金貸与制度の問題もございます。

このように看護師を辞めたいけどご自身では伝えることが出来ないとお悩みの方は多いようです。実際に当組合にも看護師の方から結構な数のご相談をいただいております。

辞めたいのに無理して働き続けるというのは辛いかと存じます。

この記事では看護師を辞めたい方に、退職代行を利用して看護師を辞めることは可能なのか、また病院奨学金制度や看護師等修学資金貸与制度の返済が終了していない場合でも退職することは出来るのか、退職代行を利用して退職することによるメリット・デメリットについて詳しく解説させていただきます。

それでは以下でみていきましょう。

 

退職代行を利用して看護師を辞めることは可能なのか


結論から申し上げますと、退職代行を利用して看護師を退職することは可能です。

看護師は人の生命に直接関与し、社会貢献ができる仕事で、やりがいを感じ魅力的に思われる方も多い仕事かと思われます。

しかし、その裏には厳しい現実があり、特に正規雇用の看護師の間では約10%が職場を去っています。さらに気になるのは、既卒者を採用した場合、その離職率が約15%に上るという事実です。

さらに、近年の新型コロナウイルスの感染拡大が看護師の労働環境に多大な影響を及ぼしていました。これにより、看護師が過酷な労働条件に耐えかねて離職するケースも増えていたようです。

ここで看護師が退職する際の注意点をいくつかお伝えさせていただきます。

通常、就業規則等で退職希望日の1ヶ月前に退職の意思を明らかにするのが一般的ですが、無期雇用の正看護師の場合、2週間前に退職の意思を示すことで退職が可能です。

これは民法627条で定められており、この2週間の経過は実際に働かれた日数ではなく暦による2週間経過となりますので、出勤されていても有給などの休暇を取得していても同様の日数となります。


(期間の定めのない雇用の解約の申入れ)
第六百二十七条 当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。
引用:民法627条(e-Gov法令検索)


ただし、上記の法律は無期雇用の労働者のみが該当する法律となります。
したがって、契約社員やアルバイトの方などの有期雇用の場合は、原則契約期間の途中での退職は出来ません。

しかし、有期雇用契約であったとしてもやむを得ない事由があれば、有期雇用契約を解除することが可能とされています。
やむを得ない事由とはご自身の病気やケガ、家族の介護などがそれにあたります。


(やむを得ない事由による雇用の解除)
第六百二十八条 当事者が雇用の期間を定めた場合であっても、やむを得ない事由があるときは、各当事者は、直ちに契約の解除をすることができる。この場合において、その事由が当事者の一方の過失によって生じたものであるときは、相手方に対して損害賠償の責任を負う。
引用:民法628条(e-Gov法令検索)


また、契約期間が1年を超える雇用契約の場合だと、1年経過後はいつでも退職の申し入れが可能と労働基準法で定められております。


第百三十七条 期間の定めのある労働契約(一定の事業の完了に必要な期間を定めるものを除き、その期間が一年を超えるものに限る。)を締結した労働者(第十四条第一項各号に規定する労働者を除く。)は、労働基準法の一部を改正する法律(平成十五年法律第百四号)附則第三条に規定する措置が講じられるまでの間、民法第六百二十八条の規定にかかわらず、当該労働契約の期間の初日から一年を経過した日以後においては、その使用者に申し出ることにより、いつでも退職することができる。
引用:労働基準法附則第137条(e-Gov法令検索)


上記の通り、退職代行を利用して看護師を辞めても法律的に問題はございません。
有給休暇が残っている方は、有給休暇の消化も退職代行業者に伝えて、退職代行業者から会社に交渉をしてもらいましょう。

しかし、これには注意が必要で、ご自身で退職される場合はシフト調整や業務の引継ぎのために、早めに直属の上司に退職の意思を伝えることが推奨されています。

また特殊なケースとして、病院の就業規則によっては、半年前に退職を申し出るという規定が存在する場合もあります。

これは円滑な業務の進行と適切な人員配置のためです。ですから、早期に退職を決断した場合は、これらの規則を確認し、十分な余裕を持って退職の意志を伝えることが大切です。

最後に、退職時には業務の引継ぎが必要です。これを円滑に進めるためには、退職希望日とその通知の日程を早めに計画し、就業規則を確認することが大切です。

これらの注意点を理解しておくことで、退職手続きがスムーズに進み、自身のキャリアの次のステップへとスムーズに進むことが可能となります。

しかし、退職のプロセスは複雑で、一人で把握するのは難しい場合があります。そのため、退職代行の利用を検討されてみてはいかがでしょうか。

ここまでで、退職代行を利用して看護師を辞めることは法的にも問題なく、可能であることが分かりました。

では、看護師を辞めたいと思われる方はどのような理由から辞めたいと思われるのでしょうか。

資格を取って、努力して看護師になった方でも辞めたいと思われる過酷な労働環境についても詳しく下記でみていきましょう。

 

看護師を辞めたいと思う理由


看護師を辞めたい、今の職場で働くのが辛いと感じる理由は人それぞれ様々な理由があるでしょうが、体力が必要とされる現場であり連日の夜勤や人の命を預かる仕事という責任の重さから、体力的にも精神的にも疲弊される方もいらっしゃるかもしれません。
 

給与、待遇の不満

看護師は極めて責任の重い職業で、患者の命を直接的に預かる立場にあります。
その一方で労働条件は一般的に厳しいとされ、特に給与が労働の過酷さに見合っていないという声が絶えません。

労働時間が長く絶えず患者対応に追われる看護師の日々は、報酬が十分に反映されないと感じてしまうことが多いのです。

確かに看護師の給与は一般的な職種に比べて高いとされますが、それでもその仕事の重さや責任を考えると満足のいく額とは言えない場合が多いのです。

なんと言っても看護師は患者の生命を直接的に預かるという重大な責任を担っています。

その一方で、その負担に対する報酬が十分でないと感じる瞬間が多く、その結果、報酬のアップを求めて他の職場へ移る看護師も珍しくありません。

さらに、看護師が経験を積んで中堅の立場になると、その仕事量と責任が増える一方で、給与はそれほど増えないことが多いです。そのため、報酬と労働負担のアンバランスを感じた看護師は、転職を選ぶことがあります。
 

職場内の人間関係

職場の人間関係は、業務を円滑に進める上で非常に重要な要素となります。

とりわけ、病院のような人間関係が密接な職場では、人間関係によるストレスは働く上で大きな問題となります。

例えば、勤続年数が長い看護師、いわゆる"お局様"による圧力やイジメがあります。これは、ナースステーションで罵声を浴びせられるといった状況が起こり、一部の看護師がうつ病になるなど、深刻な結果を引き起こすことがあります。

そうした問題に直面し、働くことが辛くなってしまう方も少なくありません。先輩看護師からの苦言やパワハラによって、仕事そのものよりも人間関係に疲弊し、退職を考えるケースも少なくありません。
 

精神的に辛い

看護師の仕事は、人間の生命と直結しているという重大な事実があります。

一つの過ちが患者の生命を危険に晒す可能性があるため、常に高い緊張感が伴います。

そのため、絶えず8時間以上働かなければならない状況では、精神的なストレスが避けられません。

仮に給与面で充足しているとしても、精神的な負担が大きくなり、それが仕事を辞めたくなる主な原因となることは容易に理解できます。

看護師という職業には過酷な要素が付随しています。
精神的に厳しい状況や仕事を辞めたくなる感情は、おそらく多くの看護師が経験しているでしょう。

人の命を預かる重責や不快な人間関係などが重なり、体調を崩してしまい、結果として退職することになる看護師もいます。
 

不規則な労働時間と長時間労働

看護師という職種は深夜勤務が多いため、過酷な労働環境が引き起こす過労から逃れるために退職を考える人も少なくありません。

一般的に看護師の夜勤は、「三交替制」と「二交替制」の2つの形態があります。

三交替制は比較的勤務時間は短いものの、不規則なスケジュールで体調管理が難しく、疲労が蓄積しやすい勤務形態です。一方、二交替制では16時間にも及ぶ長時間の勤務が求められ、これがまた体力的なストレスを引き起こします。

日本看護協会が行った全国の病院を対象とした調査によれば、約65%の病院が二交替制を採用していることが明らかになりました。

また、三交替制が増加傾向にあることも報告されています。これらの夜勤形態による過酷な長時間労働が、看護師が退職を考える背景となっている可能性があります。

急患や手術などのために、予定外の夜勤に入ることも珍しくありません。このような勤務時間の不規則さは、看護師が退職を希望する要因の一つです。

さらに、看護師の業務は予定通りに終えることが難しい性質があります。

患者の対応や看護記録の作成などが原因で、予想外の残業が発生することが多々あります。

しかしながら、「看護師の仕事では残業が当たり前」「残業代は給与に含まれている」などと誤った認識を持たされ、適正な残業代を請求できないでいる看護師もいます。

さらに、病院が採用している「2交替」や「3交替」のシフト制度のため、看護師の生活リズムは一定せず、睡眠リズムなどが乱れやすくなります。
深夜勤務も含まれるため、プライベートと仕事のバランスを保つことが困難になり、適切なワークライフバランスを達成することが困難となります。これにより体調を崩すことや精神的な不調を引き起こすこともあります。

看護師の業務は、看護記録の作成、突発的な入院や患者の急変への対応、院内研修、勉強会など、医療業界特有の業務が多く、残業が頻発します。勤務先の病院や部署によっては、これらの業務の多さが目立つこともあります。

また、看護師の仕事量や勤務時間が長くなる原因として、人員不足が挙げられます。
これは、看護師の体力的、精神的な負担を増大させ、問題となっています。

これらを踏まえると、看護師という職種は、深夜勤務が頻繁で勤務時間が不規則、そして業務量が多いため、体力的、精神的なストレスが常に伴います。

こうした労働環境が、看護師が退職を考える一因となっています。
 

患者とのトラブルや医療ミスが怖い

看護師の仕事は独特の難しさを持つ職業の一つであり、その中でも人間関係の問題、給与の低さ、残業代の未払いなどが主な理由で職を辞めたくなることがあります。

しかし、これらだけが理由ではありません。

例えば、看護師は日々多数の患者やその家族と対話をします。
その中で、診療に関する意見の相違やトラブルが生じることは少なくありません。

医療現場は生死を扱う場でもあり、そのような緊張感の中での人間関係は、看護師を辞めたくさせる要素となることもあります。

また、医療現場は医療ミスが許されない非常に厳しい環境です。そのため、看護師自身が過ちを犯したり、あるいは医療トラブルが起きることを恐れて、職を辞めたいと思う看護師もいます。
 

ワークライフバランスを取りにくい

看護師の仕事はその性質上、昼夜を問わず、三交代制で働かざるを得ない看護師が大半を占めています。
そのため、夜勤明けの休日では大半の時間を睡眠に費やし、適切なプライベート時間を確保することが困難になることもあります。

これが、看護師が職場に対して不満を感じる一因となることも少なくありません。

さらに、家庭を持つ看護師にとってはこの課題はさらに大きな問題となります。
特に子育てが必要な段階になると、激務の看護業務と家庭生活の両立は困難を極めます。

その結果、家庭生活を優先させるべく職場を去るという選択をする方も少なくないのが現状です。

この事実を裏付けるように、厚生労働省が行った看護職員に対する調査では看護師が退職する主要な理由として「出産・育児のため」という回答が最も多かった年もございました。

これは、看護師としての厳しい職務と、子育てという重要な家庭生活の両立がいかに難しいかを示していると言えるでしょう。
 

人員不足

病院における看護師の不足は、現場で働く看護師たちや患者たちにとって大きな課題となります。
看護師が辞めていく一方で、病床数は減らず、むしろ患者さんの数は増え続けています。

これは、病棟の働き手が不足し、慢性的な人手不足に苦しむ状況を生み出しています。

特に、採用に成功していない病院では、人手不足に悩む状況が続きます。

結果として、これは看護師の労働環境の悪化につながり、さらに退職を促進する悪循環を生み出すのです。


上記では看護師を辞めたいと思う理由について詳しく説明いたしました。

厳しい労働環境の中、退職を考えられる看護師の方もいらっしゃることでしょう。

そういった方の中には、冒頭でも少し触れましたが、看護師を辞めたくても病院奨学金制度や看護師等修学資金貸与制度の返済が終了していないことにより辞めることができるのかどうか不安に思われている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

下記では看護師を辞めたくても躊躇して退職に踏み切れないその理由と、それに対する対処法について詳しく解説いたします。

それではみていきましょう。

 

看護師を辞めたくても辞められない理由とそれに対する対処法


看護師の方で退職を考えているが、奨学金の返済がネックとなり奨学金の全額返済を求められているため退職したくても退職できずに悩まれている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ご安心ください、退職と返済は別問題になりますので退職することは可能です。

ここからは奨学金について説明いたします。

看護師を目指す学生にとって、財政的な負担は大きな問題となることでしょう。
そのような中で役立つのが、「病院奨学金制度」と「看護師等修学資金貸与制度」です。これらの制度は、学生が看護学校に通いながら、毎月一定の金額を受け取ることが可能な制度です。

では、これらの制度はどのように働くのでしょうか。

基本的に、これらの制度を利用する学生は、卒業後に奨学金を借りた期間と同期間、貸与を受けた病院や都道府県から指定された病院で働くことが条件となります。

この契約を果たすと、貸与された金額の返済が免除されます。卒業後すぐに都道府県から指定された施設で看護業務に就くことで、勤務した期間によって返還が一部または全額免除されます。

この奨学金制度には様々な利点があります。
まず、卒業後の就職活動が不要となることです。また、一部の病院では国家試験合格を目指す学生へのサポートも提供しています。
そして、もちろん、学費だけでなく、生活費の支援も受けられます。

しかしながら、一方でこの制度の運用には注意が必要です。病院を途中で退職すると、奨学金や修学資金の返還を求められる可能性があります。

例えば、4年間の看護学校で月3万円の貸与を受けていた場合、その合計は144万円になります。
これは、一括で返済するのが困難な金額で、それが退職をためらう原因となる看護師もいます。

看護師の奨学金制度は、その便利さと一方での注意点を理解して利用することが大切です。
適切に活用すれば、看護師への道をスムーズに進めることができます。
しかし、途中で職を辞めるという選択が出てきた場合、貸与された資金の返済という課題が待ち受けています。

4年間で144万円もの大きな金額を返済しなければならないとなると、難しい場合もあるかもしれません。
このような状況では、専門家のアドバイスを求めることが重要です。
弁護士や退職代行業者といったプロのサポートを受けて自身の状況に最適な解決策を見つけましょう。

以下では、その対処法について詳しく解説いたします。

それではみていきましょう。
 

一括で全額返済せずに退職可能

日本の法律では、たとえ病院奨学金制度や看護師等修学資金貸与制度を利用していても、「退職するときに全額返済が完了しなければ退職できない」という縛りはございません。

労働基準法16条には契約期間を全うしなかったことが理由で違約金や損害賠償を要求する契約を結ぶことが禁じられています。


(賠償予定の禁止)
第十六条 使用者は、労働契約の不履行について違約金を定め、又は損害賠償額を予定する契約をしてはならない。
引用:労働基準法第16条(e-Gov法令検索)


ここで大切なのは看護師が病院に勤務しなければならない期間内に退職を決意したとしても、その奨学金や修学資金の返済を理由に病院から退職を阻止されることは許されていないという事実です。

万が一病院側が違反した場合は、病院は「6ヵ月以下の懲役または30万円以下の罰金」の処罰を受けるリスクがあります。


第百十九条 次の各号のいずれかに該当する者は、六箇月以下の懲役又は三十万円以下の罰金に処する。
引用元:労働基準法第119条(e-Gov法令検索)


したがって、病院から「退職するならば奨学金、修学資金をすぐに全額返さなければいけない」と要求されたとしても、その要求に無条件で従う必要はございません。

ただし、奨学金や修学資金の免除条件を満たしていないのは事実ですので、返済計画を立てるなど、対策を考えることは必要です。

例えば、分割返済の設定や新たな勤務先の病院に立て替えてもらうといった方法が考えられます。

最終的に、修学資金の返済が不安でも、それが理由で病院を辞めることが出来ないということはございません。

また、奨学金の返済期間がすでに終わっているのであれば、あなたは法的には自由に退職することができます。
病院側が奨学金を借りていたことを理由にあなたを引き止めようとしても、それは法律上問題ないのです。

したがって、返済期間が終了していれば、何の心配もなく、自分の意志で退職を選ぶことができます。
 

損害賠償請求をされたとしても同様

労働基準法により、退職希望の看護師に対して病院が損害賠償請求をすることは、正当な理由がない限り許されていません。これは奨学金制度と似ています。

つまり、看護師が退職することに対して罰則のような違約金や損害賠償を要求する契約を結ぶことは、法的に認められていないのです。

これを理解することは、労働者として、自身の権利を守るために非常に重要です。


では実際に退職をするにあたってご自身で退職を伝えるのか退職代行を利用するのか、どちらが良いのか悩まれる方もいらっしゃるかもしれません。 

それでは、下記のような場合は退職代行を利用して退職された方がよいと思われる看護師の特徴について詳しく説明させていただきますので、ご参考にしてみてください。 

それではみていきましょう。 

 

退職時に退職代行を利用した方がよい看護師の特徴


・看護師長などの上司からハラスメントを受けている
・不規則な労働時間と長時間労働に耐えられない
・執拗な引き留めに合っている
・病院を無断でバックレようか悩んでいる


上記のような悩みのある方は、一度退職代行の利用を検討されてみるとよいでしょう。

看護師の職業は過酷な労働環境が頻繁に見受けられます。

ストレスがたまりやすい人間関係、夜勤や長時間の残業、シフト制勤務といった要素が、労働条件を難しくしています。

さらに、医療現場ではしばしば人材が不足しており、看護師たちは職場を去ることが困難と感じることが多いのです。

この結果、肉体的、精神的な負荷が増大し、仕事を無断で辞めてしまう、いわゆる「バックレ」を選んでしまう看護師もいます。

しかし、そのような選択肢よりも、退職代行サービスを利用することを強くお勧めします。

退職代行業者、弁護士や労働組合に相談することで、正しい手順を経てスムーズに退職することが可能です。
これにより、あなたはすぐにストレスの原因から解放されることが期待できることでしょう。

退職代行サービスは即日退職が可能なので、待つことなく新たなスタートを切ることができます。

ここでは、退職代行を利用して退職した方が良いと思われる看護師の特徴について詳しく解説いたしました。 

それでは、看護師が退職代行を利用して退職することのメリットはどのようになっているのでしょうか。気になっていらっしゃる方も多いかもしれません。

下記で詳しく説明させていただきます。 

それではみていきましょう。 

 

看護師が退職代行を利用して辞めるメリット


看護師が退職代行を利用して辞める際のメリットについて詳しく説明いたします。
 

病院からの引き留めに遭うことがない

退職代行を利用すれば直接上司や職場と交渉する必要がなく、代行業者が代わりにそれを行ってくれます。

退職を願い出ると、場合によっては上司からの激しい引き留めがあったり、感情的な対話に巻き込まれてしまうこともあります。
しかし、退職代行サービスを利用すると、そうした難しい場面を避けることができます。

特に看護師の方や病院で働く方々にとって、このサービスは大変役立つと言えます。
なぜなら、職場との退職についてのやり取りを退職代行業者が代わりに行ってくれるからです。

それによって、退職が難航するリスクを大幅に低減できます。
 

複雑な人間関係や過酷な労働環境のストレスから解放される

看護師の職場はしばしば厳しい労働環境となり得ます。
深刻な人間関係の問題や過酷な労働条件に直面していることが多いのです。

そのため、看護師の退職や転職の理由は、ほとんどが職場での対人関係の悩みや、働く環境の厳しさに起因しています。

しかし、そのような厳しい環境から逃れるための一つの手段として退職代行があります。

退職代行を利用すればご自身の心身の健康を守るとともに、労働環境が良いところへ転職できる可能性が増えて、ストレスの多い人間関係から解放されるメリットもございます。
 

看護師長などの上司と直接連絡を取る必要なく退職可能

退職を考えているとき、直接上司に話すのが難しいと感じられることもあるでしょう。

看護師長や看護部長など、対話が苦手な上司や高圧的で怖いと感じる上司と直面すると不必要なストレスが発生し、心の負担が増すことがあります。

その結果、本来なら退職を望んでいるにも関わらず直接ご自身では言い出せずに職場に留まってしまう人もいます。

しかし、退職代行業者があなたの代わりに対応することで、上記の問題を解消できます。
退職代行業者はあなたの代わりに上司と連絡を取り、必要な手続きを進めていきます。

これにより、直接上司と話すことによるストレスを避け、ストレスを感じること無く退職を進めることができます。
このように退職代行業者を利用することは心理的な負担を軽減し、スムーズな退職をサポートする手段となります。
 

病院の就業規則や退職規定にかかわらず退職可能

多くの病院が独自の退職ルールを設けていることがございます。

それは「辞める意向を6ヶ月前には伝えてほしい」といった要求や、「退職のタイミングは上司との協議を経て決めてほしい」といったルールで、これらは従業員にとっては大きなストレスとなることでしょう。

ここで、退職代行サービスの存在が大きな利点となります。
退職代行を利用すれば病院が設けた退職ルールに束縛されることなく、比較的スムーズに退職することが可能になるのです。

なぜなら、民法第627条では、「雇用期間が特定されていない場合、退職の申し出から2週間が経過すれば労働契約は解除される」と明記されているからです。

従って、病院が定める退職規定よりも法律が優先されます。つまり、それにより安心して基本的には即日退職が可能となります。


参照:民法627条(e-Gov法令検索)


上記では退職代行を利用して看護師を辞めることのメリットについて詳しく解説いたしました。

では、デメリットはないのでしょうか。

以下では看護師が退職代行を利用して辞める際のデメリットについて詳しく説明させていただきます。
それではみていきましょう。

 

看護師が退職代行を利用して辞めるデメリット


看護師が退職代行を利用して辞める際のデメリットについて詳しく説明いたします。
 

退職代行の依頼費用がかかる

ご自身で退職を会社に伝える場合は当然費用は発生しませんが、退職代行を利用して退職する際には退職代行業者に料金を支払う必要がございます。
退職代行業者は、運営元により料金相場や対応可能な範囲が変わってきます。

詳しい違いについては以下の通りとなります。

退職代行業者は、弁護士、労働組合、民間企業の3つのタイプに分類されます。

詳しく説明させていただきますと、弁護士事務所による代行は、法律知識や交渉スキルが充実していますが、費用が高くなることがあります。

また、弁護士の代行は通常有給消化、残業代請求、退職金請求した場合には成功報酬を取られること、その事が分かりにくく表記されている為、弁護士事務所に直接お問合せのうえ確認は必須となります。
相場としましては5~25万円となります。

また労働組合の代行は価格は3万円前後であり、団結権、団体交渉権が保障されているため会社との様々な交渉が可能ですが、法的なトラブルには対応できない事がデメリットと言えるでしょう。
相場としましては2.5~6万円となります。

一方で、民間企業が提供するサービス(弁護士監修と記載)は、費用が抑えられる傾向はありますが会社との交渉は一切できませんし、法的なトラブルにも対応できません。
相場としましては2~5万円となります。


いずれかのタイプの退職代行業者を自分のニーズに合うように選んでいただければと思います。
 

損害賠償請求などのトラブルが起こる可能性がある

まず始めに看護師が退職代行サービスを利用することで損害賠償を請求されることは、非常に稀なケースです。

民法415条には、従業員が職場に大きな損害を与えた場合、その従業員に対する損害賠償が可能であるという規定があります。

言い換えれば、看護師が突然退職してしまった結果、その病院が人手不足に陥り大きな被害を被った場合、理論上は看護師に対して損害賠償を請求することが可能です。


参照:民法415条(e-Gov法令検索)


しかし、その実際の適用には大きな制約があります。
なぜなら、民法の規定によりその損害は病院側にも一定の責任があることが求められます。

つまり、看護師が退職したことによって生じた損害を看護師個人に全責任を問うことは難しいのです。

結局のところ、看護師が退職によって損害賠償を請求されるケースは事実上ほとんど存在しないと言っても過言ではありません。
 

同じエリアの病院に転職しづらくなるケースがある

退職代行サービスを利用して看護師を辞めた場合、その事実が他の病院に漏れたらどうなるかという懸念が生じるかもしれません。

現実問題として同一エリア内での看護師の転職活動は、情報が漏れた場合には難しくなる可能性がございます。

これは、病院間で繋がりを持つ看護師たちが互いに情報を共有し、事実が広まってしまう可能性があるためです。

ここで大切なことは、信頼できる退職代行業者を選ぶことです。
優良な業者は看護師の退職代行利用経歴を病院側に明らかにしないように注意深く対応します。

また、看護師の個人情報を意図的に漏らすことは違法行為であり、これにより病院側にも大きなリスクが生じることを理解しています。

しかし、すべてのリスクを完全に排除することは難しいという現実もあります。
そのため、何かしらの不安がある場合は異なるエリアへの転職を検討するか、看護師とは違う職種への就職を考えることも一つの選択肢となるでしょう。
 

上司・同僚から直接連絡が来る可能性がある

退職代行を利用して看護師を辞めた際、仕事場の上司や同僚から直接連絡がくることがあります。

このような連絡は多くの場合、あなたの退職を阻止しようとする試みでしょう。

もし職場の人々と個人的なSNSを交換していると、そこから直接連絡が来ることもあるかもしれません。
しかし、そのような連絡に対応する義務はありません。無視しても全く問題はございません。

また、信頼できる優良な退職代行業者に依頼すると、その業者があなたに代わって職場からの直接連絡を止めるようお願いしてくれます。

この点は非常に重要で、あなたが無理なく退職を進めるためには念頭に置いておくべきです。

上記では、看護師が退職代行を利用して辞める際のデメリットについて詳しく解説いたしました。

それでは最後に看護師の転職について説明させていただきます。

それではみていきましょう。

 

看護師の転職市場について


看護師という職業は、社会的な需要と供給のバランスが崩れており、常に人手が足りない状況にあります。

これは一方で、看護師自身が職場を選ぶ際には大きなアドバンテージとなります。
特定の時期や状況によっては、看護師は比較的容易に転職することができます。

年齢や経験は求人選びにおける一因であるものの、看護師の求人は非常に多く、新たなキャリアチャンスを探すことは容易です。
新人看護師やブランクがあまりない看護師は、特に採用されやすい傾向にあります。

少し前までは新型コロナウイルスの流行により、多くの看護師が職場の環境や待遇に不満を抱くようになりました。

しかし、それにも関わらず、看護師への雇用ニーズは依然として高いままです。

 

まとめ


看護師の仕事は負担も大きく、過酷な労働環境や複雑な人間関係が原因で退職を考えられる方は多いです。 

命を預かるプレッシャーや責任の重さ、過酷な労働環境が給料に見合っていないと感じられて、心身ともに消耗されている看護師の方も多いように思われます。 

今の環境が辛く、病院で人員不足などが理由で上司から強い引き留めに合う可能性があり、ご自身では退職を伝えることが出来ない方は、もちろん退職代行を利用して看護師を辞めることは可能です。 

退職代行を利用することにより、病院に代行業者から連絡したその日から、直接職場の方と連絡を取る必要はなく、出社する必要もございません。 

また退職代行を利用することにより、有給休暇の消化や未払い残業代請求、退職金や賞与の請求など1人で行うには困難な交渉も退職代行業者が代理で行ってくれます。ご安心くださいませ。 

看護師の方で「病院奨学金制度」や「看護師等修学資金貸与制度」に加入しており、返済が終了していないために退職を躊躇されている方も、退職と返済は別の問題であるため退職すること自体は可能です。

看護師という職業は、人々の生命に関わり、社会貢献もできる仕事です。

看護師としての働きがいを忘れずに、現在の困難な状況を変えるための新たな一歩を踏み出しましょう。

退職代行ローキとしては、その一歩をサポートさせていただきます。

 
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退職代行コラム編集者

コラム編集者

労働基準調査組合執行委員長
徳野 雄一

私自身、離職率が非常に高い同族経営の会社に11年勤務し役職者でした。
私の目の届かないところで普段から自身の部下に経営陣からハラスメントが横行しており、育ては部下が退職する繰り返しの会社でした。

入社して11年目に私宛の部下の辞表に経営陣からの酷いパワハラとも取れる内容が赤裸々に綴られており、今までその事に気づかなかった自分に腹が立ちそして、会社の将来を見据え、その事を経営陣に指摘した途端に私は懲戒解雇を言い渡されました。
その後、懲戒解雇の事を調べ上げ簡単には認められない事を知り、会社側に撤回させ自主退職し今に至ります。

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