労働基準調査組合

執行委員長
石丸 隆之
プロフィール
私は元々、商品販売の営業職として働いていました。現場では長時間労働や無理なノルマ強要が当たり前で、私も同僚たちも皆疲弊しきっていました。従業員たちが「辞めたい」と申し出ても、会社は「後任が見つかるまで待て」「引き継ぎが終わるまでダメだ」と退職を認めませんでした。中には精神的に追い詰められ、ある日突然来なくなってしまう同僚もいました。
私自身も会社の方針に疑問を感じ、労働環境の改善を上層部に提案しましたが、全く聞き入れてもらえませんでした。それどころか「部下をもっと厳しく指導しろ」と圧力をかけられる始末です。私も体調を崩し、退職を申し出ましたが、やはり引き止められ、なかなか辞めることができませんでした。
最終的に仲間の力を借りて退職することができましたが、その経験から「働く人たちがもっと気軽に、安心して退職できる仕組みが必要だ」と痛感しました。この経験をした自分だからこそ、労働者の立場に立って支援したいと考え、現在は労働基準調査組合の執行委員長として活動しています。
同じように悩み苦しむ方々が孤立せず、労働現場で生じるあらゆる労働問題に真摯に向き合い、実効性ある労働法に則った支援を行ってまいります。