働くためを考える労働基準調査組合

ぱやぱやくんの「ゆるくてもいいんだよ」

ぱやぱやくんから「退職代行を使うか迷っている5月病の人」へ

  • 2025.05.05
  • 2025.05.05
ぱやぱやくんから「退職代行を使うか迷っている5月病の人」へ
こんにちは、ぱやぱやくんです。

ゴールデンウィーク、外はどこもかしこも人でごった返していて、一人で家に篭るのが正解だと思いました。

今回は、5月病になりゴールデンウィーク後に会社に行きたくない方からの質問にお答えします。

 

質問

ぱやぱやくんのコラムをいつも楽しみにしている新卒の正社員です。

実は、ゴールデンウィークに入り突然5月病になってしまいました。

理由は自分でもよくわからないのですが、なぜか頭痛が止まらず不眠も治りません。
会社にもう行けないという強い感覚があります。

会社にはせっかく採用してもらったのに申し訳ないという思いもあり、自分では退職の意思を伝えることができません。

ゴールデンウィーク明けは会社に戻りたくないので、退職代行サービスを利用して退職することも考えていますが、それは非常識でしょうか?

5月病はSOSサイン



「会社にもう行けない」という重い感覚は、実は多くの人が経験することです。

特に、環境がガラッと変わった新卒の方が5月病になるのは、ある意味では自然なことなんです。
だからこそ、あなたが今感じている気持ちは決して「非常識」でも「恥ずかしいこと」でもありません。

新社会人として期待に胸を膨らませて入社したのに、なぜか急に気力が失せてしまう…。
この感覚はまるで、山登りの途中で急に「もう無理かも」と思うようなものです。

私も自衛隊時代に朝起きると胃がキリキリと痛くなり、「ここには戻りたくない…」と感じた時期がありました。
制服を着ただけで気分が悪くなり、駐屯地の前に立つだけで足が止まる…こんな経験をしたことは忘れられません。

「会社に行けない」という感覚は、実は深層心理からの重要なメッセージです。
身体は正直で、心が無理をしている時に様々な形で警告を発してくれいるんですよね。

頭痛や胃痛、不眠、食欲不振など、こうした身体の反応は「もうダメかも…」という心の声の表れです。

お腹を下したり、朝起きられなかったり、会社の前で足が止まってしまったり…。
こうした反応は「弱いからできない」のではなく、「身体が発するSOSサイン」なのです。
このサインをくみ取って、次の一手を考えることが大切です。

「申し訳ない」という感情の罠



「せっかく採用してもらったのに申し訳ない…」
「研修にもお金をかけてくれたのに…」
「自分のせいで迷惑をかけてしまう…」

退職を考えると、こうした罪悪感に苛まれることは自然なことです。
しかし、ここで勘違いしてはいけないことがあります。

それは「会社と社員の関係性」です。

会社は利益を追求するために存在しており、あなたを雇用しているのも「あなたが会社の利益に貢献できる」と判断したからです。

もしあなたが辞めても、会社は倒産しませんし、代わりの人材を雇用すれば済む話です。

さらに言えば、無理して出社し続け、ストレスに耐えきれずメンタル不調で長期休職するほうが、会社にとっても大きな損失になることが多いのです。

早めに退職して、新しい人材を確保するほうが会社にとってもプラスだったりします。

会社に対する「申し訳ない…」という感情も大切ですが、それ以上に大切なのは「自分自身への思いやり」です。

自己犠牲を続けることで失われるのは、あなたの貴重な人生の時間と健康です。

限界を超えて無理を続けると、心身ともに大きなダメージを受け、最悪の場合、二度と元の状態に戻れなくなることもあります。

そうなる前に、ちゃんと自分の身を守ることが大切なのです。

本当に嫌なことはやめても問題ない



人間は辛いことを乗り越える力を持っています。

しかし、その力が発揮されるのは「なんのためにやるのか」という意味が見出せる場合です。

「意味がないかも…」と感じる苦痛には耐えることができないものです。

少し考えてみてください。

今までの人生を振り返って、「嫌なこと」や「嫌な環境」から離れた1年後に後悔したことがありましたか?

おそらく「もっと早くやめとけばよかったな」と思うことの方が多かったのではないでしょうか。

あれこれ悩んでから「退職しよう」と決断したとしても、1年後には「もっと早くやめとけばよかった」と思うのが人間です。

何かをやめる前には不安がたくさんありますが、ストレスが強い環境にいると不安が増大するので、必要以上に悩んでしまうことも多いのです。

将来の自分が後悔しない選択とは何でしょうか。

それは「自分の直感に正直に従う」ことではないでしょうか。

心の底から「ここにいたくない」と感じているなら、それはあなたの直感が「ここではない場所に行くべきだ」と教えてくれているのかもしれません。

退職代行サービスという選択肢



「退職したいけど、面と向かって言えない…」というあなたにとって、退職代行サービスは大きな選択肢です。

退職は労働者の権利です。
あなたは法律で保障された権利として退職できるのです。

退職代行サービスを使えば、あなたの代わりに退職の意思を伝え、会社との連絡を一切遮断することで、退職までの精神的負担を軽減してくれます。

ただし、退職代行サービスの中には不誠実なところや、トラブルを起こしてしまうところもあるので注意が必要です。

おすすめなのは、弁護士や労働組合が運営していて口コミの良いところです。

詳しくはこちらの記事を参照してください。

退職代行サービスを利用することは、決して非常識なことではありません。

むしろ、精神的に追い詰められている状況では、自分の身を守るための賢明な選択ですよ。

自衛隊では「撤退するときこそ計画的に行うことが重要」という言葉があります。
無計画に逃げる「敗走」ではなく、次の陣地を見据えた「撤退」を心がけることが大切です。

退職代行サービスは、あなたが計画的に撤退するための一つの手段と言えるでしょう。

人生の主役はあなた自身です。
どうか自分を大切にして、自分らしい道を歩んでください。

きっとそれが、将来の自分が後悔しない選択になるはずです。

 

本日のコラムはここまでです。

それでは、また次回!

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コラム編集者

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著者プロフィール
ぱやぱやくん

防衛大学校を卒業し、陸上自衛隊に幹部自衛官として勤務をしていたが、退職後にのら猫になった男。文章を書く事が好き。「意識低い系」で、自分が主役になるのが嫌い。
ミリタリーよりも可愛いものが好き。名前の由来は、幹部候補生学校で教官からよく言われた「お前らはいつもぱやぱやして!」という叱咤激励に由来する。
【著書】陸上自衛隊ますらお日記/飯は食えるときに食っておく寝れるときは寝る/弱さを抱きしめて、生きていく/など

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