自分のことを「嫌な性格だな…」と悩み、
 

性格を変えたいと思ったことはないですか？
 

• 「嫌なことでもすぐにNoと言えない」
• 「ついつい後輩に意地悪をしてしまう」
• 「怒りっぽく、スーパーなどでもイライラする」
• 「なかなか優しくなれない」

こんなときに「自分の性格を変えたい！」と思うことは多いと思います。

でも、性格は変えることができるのでしょうか。
今日はそんなことをテーマにしたコラムです。

性格には裏と表がある

まず結論から述べますが、
私が思うに性格は簡単には変えられません。
 

そして、どんな性格であっても、
悪い側面が必ずつきまといます。
 

性格の「良い側面」と「悪い側面」はこんなイメージです。
 

• 「決断の速さ」は「短気」
• 「エネルギッシュ」は「暑苦しい」
• 「思慮深い」は「優柔不断」
• 「明るい」は「うるさい」
• 「いつもニコニコしてる」は「いつもニヤニヤしてる」
• 「親切」は「おせっかい」

「いつもニコニコして親切な人」は、
「いつもニヤニヤしているおせっかいな人」
と言えますし、

「短気で暑苦しい人」は、
「エネルギッシュで決断が早い人」と、
言い換えることができます。

あなたが「自分は無口で暗いから性格を変えよう！」と思い、
「いつもニコニコして優しく、明るい人」を目指しても、
「いつもニヤニヤして、おせっかいでうるさい人になった」と、
言われる可能性があります。

そして、あなたの本来の「慎み深く、慎重な性格」は消え、
何かに無理をして、中途半端にニヤニヤしている、
気味が悪い人になります（カルト信者っぽくなります）

私が思うに、「何もかもが優れた性格」は存在せず、
性格には「良い面」と「悪い面」があるだけなのです。

また「自分は嫌なやつだな…」と思うということは、
ちゃんと自省ができている証拠なので、
間違いなく、嫌な人ではありません。

本当に嫌な人は「自分よりも素晴らしい人間はいない」と思っていますよ。
（きっと世の中はそんなもんです。）

性格の悪い面が出てしまうとき

しかし、人生には「自分のことが嫌いだ」と思ってしまうときは必ずあります。
それはあなたの性格に問題があるというよりも、
「環境から受けているストレス」に問題があります。

受けているストレスが強ければ強いほど、
性格の裏の部分（負の側面）が出てしまい、
「嫌なやつ」もしくは「情けないやつ」になっていきます。

休日の趣味を楽しんでいる自分は「いいやつ」でも、
仕事をしている自分は「嫌なやつ」なのは、
ストレスレベルの違いでしかありません。

あなたの性格の問題ではないのです。

そもそもストレスが強い環境というのは、
人間にとって危機的な状況です。

ニコニコして優しいままだと死んでしまう可能性もあるので、
心が戦闘モードに切り替わり、怒りっぽくなるのが普通なのです。
 

激務の職場には、いつもイライラして、
口が悪く、意地悪な人が多いのは、
働いている人の性格が悪いというよりも、
職場から受けるストレスがやばすぎるからと言えることもできます。

性格の切り替わりのイメージを持とう

もし「こんな自分は情けない…」と思ったときは、
性格が切り替わるイメージとして、
下記のように思ってみてください。

「ストレスがないとき」（モード１）

・笑顔があふれ、親切で、優しい自分
　仕事も絶好調で心はハッピー

「ストレスが強いとき」（モード２）

・イライラして、愚痴ばかり、嫌な自分
　些細なことに腹を立て、心はささくれている

「ストレスに押しつぶされているとき」（モード３）

・とても弱気で、全く自信がない自分
　自分なんかいなくなった方がいい...と考えている

もし「自分のことが嫌な奴だな」と思ったときは、
「今は疲れているからモード２だな」や
「クヨクヨしてモード３になっているから要注意だな…」と割り切ってください。

そうすると必要以上に「自分のことはダメだ」と責めることがなくなります。
また、「自分はモード２だから態度に気をつけよう」と思うことで、
周りにいつもより優しく接することが可能です。

もし、ずっと「モード２」や「モード３」の場合は、
環境に適合できていないので、自分を変えるというよりも、
環境を変えることを意識してみてはいかがでしょうか。


自分は変えられませんが、環境はすぐに変えることができます。
自分を必要以上に責めることはやめてくださいね。
 

本日のコラムはここまでです。

それではまた来週！
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