いまが人生のどん底だと思ったら
- 2023.07.30
- 2023.07.30
1. どん底だ...と思ったら、自分の状況を確認しよう
2. 辛いときこそ、誰かに相談しよう
3. どん底にいる時の考え方
4. 気分がハイになっている時も要注意
5. そんな簡単に休めないよ...と思ったら
「今が人生のどん底だ…」と思った時はありませんか?
仕事が上手くいかない…
お金が全くない…
みんなを怒らせてばかり…
と思ってしまう瞬間は人生に一度ぐらいあると思います。
本当に辛い時期ですが、乗り越え方はあります。
今回のコラムは「どん底の乗り越え方」について書いていきます。
どん底だ...と思ったら、自分の状況を確認しよう
「人生がどん底だ…」と思ったときは、今の状況を必要以上に悲観している可能性があります。
そして必要以上の悲観は不安を雪だるま式に増やし、「自分はもうダメなんだ…」とどんどん考えが悪い方向に行きます。
そういうときは人生の点検をしてみましょう。
まず点検すべきポイントは下記の通りです。
・3食食べられているか?
・睡眠はしっかり取れているか?
・休みは取れているか?
・空調(温度調整)はできているか?
これらのポイントが満たされていないと、生き物として幸せを感じることができず、暗い気持ちになって当然かと思います。
理由は身体が「いまは危機だ!死にかけている!」と判断してしまうからです。
人間のネガティブな感情は「危機を回避するためにある」と言われています。
ネガティブな感情がないと飢えたライオンの群れに「ハッピー!楽しいぜ!!」と走って突っ込んで食べられてしまいます。
ライオンに食べられないためにも「恐怖」「悲しみ」「恐れ」などの感情が必要なのです。
食事をとってない、寝ていないというのは、生命にとって「死が近づいている状況」です。
こうなると「ネガティブな感情に支配されても仕方がない」状況に陥っていると思ってもいいでしょう。
ゆっくり寝る、ご飯を食べるなど、生活環境を整えるだけで「どん底だ…」という考えはゆっくり休めば消える可能性が高いです。
まずは生活環境を整えていきましょう。
辛いときこそ、誰かに相談しよう
辛ければ辛いほど「自分が情けないから、このような結果に…」と考えてしまいがちです。
しかし、トラブルの最中にいるとIQはどんどん下がって「アホ」になることは忘れてはいけません。
アホ化すると普段なら問題なくできること(業務調整、他人への気遣いなど)ができなくなり、自信を失っていきます。
そしてトラブルを抱えてアホ化すると、違うトラブルも誘発させ、さらにカオスな状況になります。
この状態が続くと、最終的には「騙されて家を取られた」や「犯罪に走ってしまった」などの悲劇を起こすことさえあります。
でも考えて欲しいのですが、同じトラブルであっても、他人のトラブルであれば「これは〇〇すれば解決する」と言えることでも、自分のトラブルになると「絶対に解決しない」と思ってしまうことがあります。
つまり、トラブルを抱えているときこそ、誰かに相談したほうがいいのです。
岡目八目(おかめはちもく)という諺があるように、他人の方が自分のトラブルを適切に判断し、解決に導いてくれることも多くあります。
「自分一人で抱え込むと余計に訳がわからなくなる」という状態になるので要注意です。
なお、最初に相談する人は「プロのカウンセラー」をおすすめします。
親しい友人や家族に相談すると「それはお前が悪いから」と言われ、致命的なダメージを負うことがあるからです。
カウンセラーに相談すると1時間8,000円ほどの費用がかかり、割高に感じますが、トラブルのストレスを大幅に解決することができます。
私も辛い時に相談をしていますが、悩みが整理できるのでプロのカウンセラーに相談することはおすすめですよ。
どん底にいる時の考え方
人生のどん底にいるときは「もっと悪くなっていく…」「一生この状態が続く…」と考えてしまうものですが、その考えも悲観的な妄想に過ぎないと思ってください。
今までに至るまで「この失敗でもう自分はおしまいだ!」というミスはきっとあったと思います。
でも「いま振り返ってみると大したことなかった」と思えることだらけではないでしょうか。
つまり、どんなに辛いことがあっても「時が解決する」ということなのです。
陸上自衛隊では「今が辛くても時が解決する」という言葉をよく言う人がいましたが、私の人生を振り返っても「確かに時が解決したな」と思えることがかなり多かったです。
私は辛いときは「時に耐えうるだけの体力さえあればいい」と考えています。
時が解決するのであれば、その時の流れに耐えうるだけの体力があればなんとかなるのです。
また、本当に辛いときは「逃げる」というアクションも問題ありません。
「身体を壊す」もしくは「逃げる」という選択肢であれば、選択するほうは「逃げる」です。
身体を壊してしまうと時の重さに耐えきれなくなるからです。
しかし、体調を崩すほどの辛さであれば逃げても後悔はありません。
勇気を持って逃げましょう。
気分がハイになっている時も要注意
一方で「食べてない・寝てない・休みもないけど全く問題ない!」という人もいます。
この人たちも注意が必要です。
人間には「躁的防衛」という能力があるからです。
辛すぎる状況がゆえに、脳内麻薬が放出されてハイになっている状態なのです。
「もっとできる」「まだまだやれる」と思ってどんどん仕事量を増やし、ある日ガツンと反動で潰れてしまうことが多いのです。
「辛い、しんどい…」と毎日思って仕事をしていると、急にハイになって
「仕事こそが自分の人生!」
「残業が楽しい!」
「クレーム対応が楽しい!」
といった超ポジティブな発言の口ぐせをいうようになります。
しかし、それは本当の喜びではなく「ヤケクソになっているだけ」なのです。
その状態で成果を出しても、長くは続かないので危険です。
「トップセールスマンがいきなり休職した」というパターンはこの状態に該当すると個人的には思っています。
そんな簡単に休めないよ...と思ったら
どん底の気分を味わっている人は、現代における「負傷兵」です。
嫌なことが続き、心がストレスにまみれてしまい、疲れきってしまっています。
本来であれば後方に下がって休むことが大切ですが、日々の生活があるとなかなかうまく休めないのもわかります。
しかし、あなたが「辛くて朝起きると涙が出る」という状態であっても、出社する以上は「人並みのパフォーマンス」を出すことを求められます。
人並みのパフォーマンスとは「人生が充実し、しっかり休んで、元気いっぱい」な人が「一生懸命頑張って得られる成果」のことです。
この「人並みの成果」をボロボロになっている人が出すことができるでしょうか?
残念ながら出すことはできないでしょう。
足を骨折している負傷兵に「10km先まで歩け」と指示しても無理なように、体調が万全でないと成果は出せないものです。
しかし、会社に行けば成果が求められます。
そして上司や同僚から「人並みの成果を出せ!」と言われ、どんどん気持ちが辛くなっていきます。
さらに体調が悪いと考え方も悲観的になるので「自分が休んだら大勢の人に迷惑がかかる」と考え、最終的に「辞めたら野垂れ死ぬ」などの妄想に発展していきます。
でも一度考えて欲しいのですが、会社はボロボロになるまで働くところでしょうか?
あなたが人生を捧げたいと心の底から思っているところでしょうか?
もし、答えが「NO」であるなら休んだ方がいいでしょう。
そのまま働いていると体調を崩し、長期間の療養が必要になることさえあります。
一度休んで
・3食食べる
・睡眠をしっかりとる
・暖かい、もしくは涼しい場所
で身体を休め、万全の体調で働いた方がいいでしょう。
確かに「休みます」や「退職します」というときには勇気が必要ですが、
その勇気は自分の心を守るためにも大切ですよ。
本日のコラムはここまでです。
それではまた来週!
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コラム編集者
著者プロフィール
ぱやぱやくん
防衛大学校を卒業し、陸上自衛隊に幹部自衛官として勤務をしていたが、退職後にのら猫になった男。文章を書く事が好き。「意識低い系」で、自分が主役になるのが嫌い。
ミリタリーよりも可愛いものが好き。名前の由来は、幹部候補生学校で教官からよく言われた「お前らはいつもぱやぱやして!」という叱咤激励に由来する。
【著書】陸上自衛隊ますらお日記/飯は食えるときに食っておく寝れるときは寝る/弱さを抱きしめて、生きていく/など