働くためを考える労働基準調査組合

ぱやぱやくんの「ゆるくてもいいんだよ」

体力も自信もない人が今日から始められること

  • 2025.06.15
  • 2025.06.15
体力も自信もない人が今日から始められること
こんにちは、ぱやぱやくんです。

最近は遠出をしたり、とにかく歩くことが多いのですが、今回は運動不足でお悩みの方からの質問にお答えします。
 

質問

デスクワーク職の43歳です。

先日の健康診断で、ついに生活習慣病予備軍の烙印を押されてしまいました。20代の頃はスポーツもしていたのに、今では駅の階段を上がっただけで息が切れる始末。お腹まわりの贅肉がかなり目立ってしまっています。

運動を始めたい気持ちはあるのですが、これだけ体力が落ちた状態で、何から手をつければいいのか分からず躊躇しています。ジムに行っても若い人ばかりで気後れしそうだし、かといって激しい運動は体を壊しそうで。

ぱやぱやくんはいつもアクティブに出かけているのを見て体力があると感じていますが、体力も自信もない40代でも始められる運動方法を教えてもらいたいです。

 

まずは期待値を下げよう



駅の階段を上るだけで息が切れて、鏡に映るお腹周りを見て溜息をつく。20代の頃の自分がまるで別人のように思える瞬間。そんな現実と向き合うのは、本当につらいものです。

私も防大時代、周りの化け物みたいな体力自慢たちに囲まれて、「運動なんてもう諦めよう」と心が折れた経験があります。同期には元空手部で「高校の部活の方がきつかった」などと涼しい顔で言うやつがいて、私はどんなに頑張っても追いつけませんでした。

軽自動車でF1レースに参戦しているような絶望感。どれだけエンジンを改造しても、相手はフェラーリなのです。「こんなの簡単でしょ」と言われるたびに、私の自信は砂のように崩れていきました。

私が学んだ最大の教訓は、「期待値を下げることの大切さ」でした。

「こんなダメな自分でも1年耐えられたら面白いかも」と目標設定を一気に下げた瞬間、心がふっと軽くなったのを覚えています。

あなたも同じです。

「毎日5キロ走る」なんて壮大な計画は今すぐ捨ててください。「今日は家の周りを10分歩けた」「階段で息切れしなかった」そんな小さな勝利で十分なのです。

背伸びをしない。身の丈の一歩先だけを見る。それが長く続けるコツです。

運動は単純に筋肉を鍛えるためだけのものではありません。心と体は密接につながっているからです。

人間は疲れが溜まると、すべてを悲観的に捉えるようになります。体が弱っていると脳が「危険だ」と勘違いして、必要以上に不安になったり、些細なことでイライラしたりするのです。

逆に、適度な運動は「心の若返り」をもたらします。

私は不安を感じやすいので夕方に走るようにしています。走っていると、高校生の頃に感じた夏のキラキラした輝きのような気持ちがよみがえってくる。人生のきらめきは、案外簡単に取り戻せるものです。

ジムだけは絶対に避けて小さな一歩から始めよう



「運動不足だからジムでも契約するか」という発想は、今すぐ頭から消してください。

普段の運動すら面倒に感じる人が、ジムに行く準備なんてできるはずがありません。私も昔契約しましたが、「着替えを用意するのが面倒」「今日は雨だから」と適当な理由をつけて足が遠のきました。

結局、ジムの養分になるだけです。まずは散歩と軽い筋トレから始めましょう。特別な準備もお金も必要ありません。

まずは2キロほど、ゆっくりでいいので歩いてみてください。走る必要はまったくありません。

頭ばかり使って体を動かさないアンバランスが、メンタルの不調を招いている可能性があります。

犬が散歩をしないとストレスで体調を崩すように、人間も動物である以上、運動不足はストレスの蓄積につながります。

「運動するのがだるい→何もしたくない→とりあえず酒でも飲むか」という堕落の螺旋階段を、今のうちに断ち切りましょう。

筋トレについては、悲しいときや理不尽な目に遭ったときにやると効果的です。悲しみの分だけ物理的に強くなれるし、慈愛に満ちた強さを身につけることができます。

ただし、40代の体には注意が必要です。「筋肉は裏切らないが、関節は裏切る」からです。無理は禁物です。

生活習慣を整える



実は、運動よりも大切なのは「生活習慣」を整えることです。

人間は疲労が蓄積すると、本能的に外敵を警戒するようになります。そのため、他人の何気ない言葉に過剰反応したり、些細なことで傷ついたりしやすくなるのです。

まず、きちんと食事を摂ること。食事は副交感神経を刺激して、張り詰めた心をリラックスさせてくれます。

次に、十分な睡眠を確保すること。早寝早起きは、自分の機嫌を整える最良の方法です。そして最後に、適度な運動を加える。この三つが揃えば、生活のリズムが自然と整います。

最後に、これだけは忘れないでください。

43歳で体力が落ちていることは、決して恥ずかしいことではありません。むしろ、それに気づいて改善しようとしているあなたは素晴らしい。

自分のペースで、自分なりに、昨日の自分をほんの少しだけ超えていく。それで十分です。完璧なんて目指さなくていい。60点、いや、50点で上出来です。

まずは、今夜、近所を散歩するところから始めてみませんか。
 

本日のコラムはここまでです。

それでは、また次回!

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コラム編集者

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著者プロフィール
ぱやぱやくん

防衛大学校を卒業し、陸上自衛隊に幹部自衛官として勤務をしていたが、退職後にのら猫になった男。文章を書く事が好き。「意識低い系」で、自分が主役になるのが嫌い。
ミリタリーよりも可愛いものが好き。名前の由来は、幹部候補生学校で教官からよく言われた「お前らはいつもぱやぱやして!」という叱咤激励に由来する。
【著書】陸上自衛隊ますらお日記/飯は食えるときに食っておく寝れるときは寝る/弱さを抱きしめて、生きていく/など

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