ぱやぱやくんから「些細なことが気になって眠れない人へ」
- 2025.09.07
- 2025.09.07

今回は、自分の言動を気にしてしまう方からの相談をもらいました。
質問
経理部で働く29歳の女性です。
普段から会議での発言、メールの言い回し、雑談での反応など些細なこと全て気になり、夜も眠れないことが増えました。
先日も、同僚との何気ない会話で私の一言が気まずい空気を作ってしまい、それ以来、その人と目が合うたびに動悸が激しくなります。エレベーターでその同僚と2人きりになるのが怖くて、階段を使うようになってしまいました。
このような心のクセ?を治したいですが、アドバイスありましたらよろしくお願いします。
疲れているときは全てがネガティブに見える
私も以前は「あの発言は適切だったのか?」「変な空気にしてしまったかも」と一晩中考え込んでしまうことがありました。
でも今振り返ると、その時の私は完全に「妄想の世界」にいました。そして、あなたも同じ状況に陥っているかもしれません。今日はそんな心のクセを治すための話をしたいと思います。
まず最初に理解してほしいのは、人間は疲れてくると全てをネガティブに考えるという特性があること。
普段なら全く気にしないようなことでも、疲れれば疲れるほど細かいことを気にしてクヨクヨするようになります。
あなたのように疲労やストレスで心が弱っているときに「みんなが自分を見ている」「嫌われているに違いない」という妄想を事実だと思い込んでしまうのです。
私が自衛隊にいた頃、演習で疲れ切った隊員たちが「あの人が自分を睨んでいた」「自分だけ挨拶を返してもらえなかった」と被害妄想を膨らませることがよくありました。
でも実際は、相手も疲れていて気づかなかっただけだったり、単に考え事をしていただけだったりする。
夜中になると不安が増大するのも、これと同じ現象です。昼間は気にならなかったことが、夜になると「大変なことになってしまった」と感じるのは、疲労で判断力が低下しているからです。
あなたが感じている不安も、この「疲労による認知の歪み」である可能性が高いです。同僚の方は、あなたが思っているほどその会話のことを覚えていないかもしれないし、気まずいとも思っていないかもしれないのです。
「自分はダメだ」という思い込みに支配されないために
あなたにお伝えしたいことがあります。あなたは「気まずい空気を作ってしまった」と自分を責めていますが、本当にそれはあなたのせいなのでしょうか?
「気まずい空気」は一人だけの責任で生まれるものではありません。その場にいた全員が作り出す雰囲気だったりするからです。もしかすると、相手の方もその日は体調が悪かったり、別の悩みを抱えていたりしたのかもしれない。
私は防衛大学校時代、同期との会話で変な空気を作ってしまったと思い込み、一人で落ち込んでいたことがありました。
でも後日、その同期に「あの時どうでした?」と聞いてみると「え?何のこと?」と言われました。私が一週間も悩んでいたことを、相手は全く覚えていなかったのです。
これが人間関係の現実です。自分が思っているほど、他人は自分のことを見ていないし、記憶にも残っていません。みんな自分のことで精一杯なのです。
「自分がダメだから」という思考は、実は「自分が世界の中心にいる」という傲慢な考えの裏返しでもある。あなたの一言で職場の空気が変わるほど、あなたは影響力のある存在なのでしょうか?おそらく違うでしょう。
だから「自分はそこまで重要な存在ではない」と考えてみてください。これは自分を卑下するのではなく、フラットな視点を持つということです。この考え方ができると、かなり気持ちが楽になります。
エレベーターから逃げる前に試してほしいこと
あなたはエレベーターで同僚と二人きりになるのを避けているということですが、これは問題を先送りしているだけです。
まず、その同僚の方と普通に挨拶をしてみてください。
「おはようございます」「お疲れさまでした」という当たり前の挨拶で構いません。相手の反応を見てください。おそらく普通に返してくれるはずです。
そして、もし相手が素っ気ない態度を取ったとしても、それはあなたのせいではないかもしれません。その人が体調不良だったり、別の悩みを抱えていたりする可能性もあります。
それでも、どうしても「相手に嫌われたかも・・・」と気になってしまうようなら、そもそも「嫌われても構わない」という考えを持ってみてください。
同僚に嫌われているかどうかについて、夜も眠れなくなるほど考えることが、あなたの人生にとってそこまで大事なことでしょうか?相手の心の中をのぞいて、その人の気持ちを完全に把握することは、どんな人にもできません。
それなら、「別に嫌われてもいいや」と思い直して、自分の日々の暮らしを充実させた方がよっぽど有意義です。
だから、どちらにしてもエレベーターを避けることなどせず、同僚と顔を合わせたらいつも通りに挨拶をしてみて下さいね。きっと、大丈夫だから。
本日のコラムはここまでです。
それでは、また次回!
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