働くためを考える労働基準調査組合

ぱやぱやくんの「ゆるくてもいいんだよ」

つまらない日常から夢が生まれる

  • 2023.06.11
  • 2023.06.11
つまらない日常から夢が生まれる

こんばんは。ぱやぱやです。
本日から毎週日曜日の夜にコラムを配信します。

今回は「人生はつまらない....」「こんな仕事でいいのだろうか....」
と悩んでいる人に向けたコラムを書きました。

最後まで読んでいただけると幸いです。

世の中にあふれる曖昧な言葉に要注意

世の中はどこを見ても、
キラキラした言葉があふれています。


たとえば、
・夢中になれることを探そう
・大好きを集めよう
・一度しかない人生だからチャレンジしよう
・一流のビジネスパーソンになろう
・夢を持とう
・青春時代のときめきを
勝ちまくり、モテまくり....
といった内容です。

これらの言葉はインターネット、雑誌、電車のつり革広告など、
どこでも目にすることができます。
一見すると「そうだなぁ」と思えますが、
時としてキラキラワードから「人生の戸惑い」を感じることがあるので注意が必要です。

現実の人生はたいてい下記の通りであることが多いからです。
・胸のときめきが年々なくなっていく
・好きなことがわからなくなる
・会社に行って、メシ食って風呂に入って、寝るだけ
・会社ではぼちぼちの成績でぼちぼちの評価
・誕生日を迎えるごとに消えていく若き日の夢....

そして、さみしい人生を過ごしている自分の心に、
曖昧なキラキラワードが刺さって、
「自分の人生はつまらない...」「価値がない....」と悲観してしまうのです。




世の中に点在するキラキラワードを真に受けると
「自分の人生において満ち足りている」ところではなく、
「埋めることができない心の隙間」ばかりに目を向ける結果になります。

しかし、そうした「心の隙間」を埋めることは難しく、
無理に隙間を埋めようとすると、
何かを売りつけられたり、
変な集団に勧誘されるのがオチです。


それらは「40代でも女性にモテるメソッド」や、
「幸せを掴むセミナー」という類であなたの目の前に現れます。

一昔前の青年誌には「モテモテになれる数珠!」や、
「豪運の黄金財布」などのアイテムの広告が出ていましたが、
方向性は少し違えど似たようなものです。

私も若いときには「モテる男のメソッド」や、
フェロモン香水」などを買ったことがありますが、
残念ながらまったくモテませんでした。



というか、そんなアイテム一つや知識で人生をひっくり返せるほど甘くないのです。
チョチョイのチョイで「勝ちまくり、モテまくり」になれる方法なんて、
やっぱりないですし、「夢を持とう」と言われて夢を持てるほど人生は甘くはありません。

生き残るほうが大切と考えよう

「ときめき」「夢」「1流のビジネスパーソン」と曖昧な言葉を語るのもいいですが、
それよりも大切なことは生き残ることです。
そもそも、人生は生き残っている時点で大勝利です。
生き物の大切な使命である「死なない」をクリアしているからです。

退屈な人生であっても必要以上に悲観せず、くさらず、あせらずが大切です。
ここで私が生き残るために大切なことをお伝えします。
 

目の前のことをコツコツと行う。

生きていく上で大切なことはカロリーを摂取すること、
つまりは「ご飯を食べること」です。
ご飯を食べるためには労働をしなくてはいけません。
仕事は退屈でつまらないことばかりですが、
目の前のことをコツコツやっていくしかありません。

つまらない仕事をコツコツ、シコシコとやっていく中で、
昨日よりも少しでも良いものだなと思えるなら、
あなたの能力は上がっているので、
生き残れる可能性はアップしているでしょう。


人生は少しずつレベルアップしていきますので、
とりあえず目の前のことをクリアしていきましょう。
ドラクエのレベル上げみたいなもんですね。

とりあえず1日を乗り切る。

30年後のキャリアや老後など先のことを考える前に、
まず1日を乗り切ることに集中しましょう。

上手くいかないときこそ「1日を乗り切ろう」という意識を持つと、
余計なことをゴチャゴチャ考えず目の前のことに集中できます。


陸上自衛官は辛い訓練の時に、
「始まってしまえば終わったような」
「時が解決する」

と言いますが、その精神を持って乗り切りましょう。

1週間(7日)をワンセットと考える。

人生は1週間(7日)がワンセットとし、
それをぐるぐると繰り返すものだと私は考えています。

しんどい平日を金曜日まで頑張り、休日となり、
また月曜日からスタートします。

「定年まで〇〇年働く...」と思うとしんどいので、
「1週間ワンセットを繰り返していくだけ」と思って生きていくと、
割とシンプルになります。


先週よりも今週がよければハッピーですね。

将来については3ヶ月後の予測まで。

将来のことを考えると不安になりますが、
将来の予想なんてまず当たりません。

日本を代表する有識者が集まって数年後の予測をしても、
ほぼ予想が外れていることを考えると、
将来のことを考えることは無駄なんでしょうね。


しかし、3ヶ月後ぐらいであれば割と正確に予測可能です。
「仕事の成果」「貯金額」「人間関係」などの予測を立て、
少しでも良くなっているように行動してみましょう。
3ヶ月後になったら、また3ヶ月後を予測して行動しましょう。

つまらない日常から夢が生まれる

色々と書きましたが、本当に夢中になれることはいつかやってきます。
安心してください。
私が伝えたいことは、
誰かが押し付けてくる「やりがい」や「夢」なんて偽物だってことです。

つまらない日常を繰り返すうちに、
「自分はこうした仕事が好きなんだな」や、
「この技術ならずっと食えるな」といったことに気づくことがあります。

そこそこ人生が成功をした人たちの話を聞いても、
「夢をずっと追いかけてきて成功した」というよりも、
「好きなことを地道にやってきたら、成功者と言われるようになった」
という話が多い印象です。

私も​​​​​​いまは物書きとしてご飯を食べていますが、
ライタースクールを卒業したり、
世界一周をしたわけではありません。

自衛隊退職後はあんまり面白くない仕事で給与をもらい、
立ち飲み屋で安い酒を飲んで、愚痴を言い、
「ずっとこういう人生なんだろうな」と思って生活をしてきました。

ただ、Twitterをやっているうちに「文章で飯が食えそうだな」とだんだん思うようになり、
つまらない日常でかき集めてきた「気づき」が結果として大きな武器になりました。

どんなに今がつまらなくても、コツコツと目の前のことをやり、
生き延びていれば転機は必ず訪れます。
だから焦る必要なんてないですよ。


 

これは無理だ!と思ったら環境を変える

そして「この環境は無理だ!このままじゃ死ぬ!」と思ったときは、
勇気を出して環境を変えてみてください。

「1週間を乗り切る想像をすると吐き気がする」
「3ヶ月後のイメージをすると絶望する」という状態であれば、
もう限界はかなり近いです。

3ヶ月後の人生を考えると絶望するということは、
生き残ることがかなり難しくなっているからです。

またブラック企業をやめられない人や、
DVをする恋人と別れない人は「疲弊しきってる」ことが原因の一つだそうです。
決断にはエネルギーが必要なので、元気なときではないと難しいです。
人生の蟻地獄は「疲れて自分で決められない」ときに起こります。

環境を変えるときは「まだ元気があるとき」をおすすめします。
疲れ切ると逃げ出せなくなりますよ。

今回のコラムはここまでです。
それではまた来週!

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コラム編集者

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著者プロフィール
ぱやぱやくん

防衛大学校を卒業し、陸上自衛隊に幹部自衛官として勤務をしていたが、退職後にのら猫になった男。文章を書く事が好き。「意識低い系」で、自分が主役になるのが嫌い。
ミリタリーよりも可愛いものが好き。名前の由来は、幹部候補生学校で教官からよく言われた「お前らはいつもぱやぱやして!」という叱咤激励に由来する。
【著書】陸上自衛隊ますらお日記/飯は食えるときに食っておく寝れるときは寝る/弱さを抱きしめて、生きていく/など

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