ぱやぱやくんが教える「職場でマタハラを受けてしまった時の対処法」
- 2025.02.15
- 2025.02.15

こんにちは、ぱやぱやくんです。
今回は「マタハラ上司から自分を守る方法」についてお伝えします。
経理部で働く34歳女性から次のような質問をいただきました。

育休から復帰して「自分はダメな社員なのかな...」と思ったことはありませんか?
時短勤務をしているだけで肩身が狭く、残業を強要され、「子育ては他の人もやっている」と言われ、心が折れそうになることもあると思います。
私が自衛隊時代に印象に残っているのは、ある女性隊員の姿です。
彼女は周囲の目を気にして保育園のお迎え時間ギリギリまで残業し、「申し訳ありません」と頭を下げながら帰っていく日々を送っていました。
当時、彼女がそのように振る舞いざるをえなかった職場環境があったのでしょう。
このような理不尽な環境で戦う子育て中の女性(や男性)に共通しているのは、「自分が悪いのかもしれない」という思い込みです。
育児をしながら働くことに必死なのに、周囲からの理解が得られず、むしろ「甘えている」と言われ続けると、どんどん自信を失っていきます。
「みんなに迷惑をかけてはいけない」「頑張らなければ」という思いが強くなり、自分を追い込みがちです。
私の経験上、こういった状況は個人の問題ではなく、職場環境の問題であることがほとんどです。
そして、このような職場環境で戦う皆さんに伝えたいのは
「あなたは何も悪くない」
ということです。
児と仕事の両立に奮闘する姿は、むしろ称賛に値するものです。ただ、そのことを理解できない上司や職場があるだけなのです。

育休復帰組への風当たりが強い理由を私なりに分析してみました。
まず、育休復帰組への攻撃的な態度には「自分の価値観」が大きく影響しています。
「仕事は残業するのが当たり前」
「子育ては家でやることだ」
という古い価値観にとらわれている上司や同僚は、時短勤務という働き方を「手抜き」や「甘え」だと誤解してしまうのです。
このように考えると、育休復帰組への理不尽な扱いは、上司個人の問題というよりも、「働き方改革が進んでいない組織の体質」に原因があると言えます。
実際、私が見てきた限り、古い風習のままアップデートがされていない職場ほど、育休復帰組への風当たりが強い傾向にありました。
こうした組織では、いくら頑張っても理解は得られにくいものです。
むしろ一人で抱え込んで耐えようとすることで、心も体も限界を迎えてしまいます。

ここからは、このような職場環境で心が折れないための具体的な方法をお伝えしていきます。
何よりも重要なのは「心を守る方法」を知ることです。
理不尽な職場という名の戦場で戦うあなたには、自分を守るための処方箋が必要です。
大切なのは「自分を責めない」ということです。
子育てと仕事の両立に奮闘するあなたは、誇りを持つべきなのです。
そして、辛い環境で戦うためには、まず自分の健康と体を万全に保つ必要があるのです。
ただでさえ育児中は睡眠時間が不規則になりがちなので、できる限り休息を取ることを意識してください。
睡眠時間が減少し、体力が低下すると、些細な言葉でも必要以上に傷つきやすくなります。それは戦場で疲れ切った兵士が、ちょっとした物音にも過剰に反応してしまうのと同じです。
また、「味方を見つける」ことも大切です。
私の経験上、理不尽な職場でも必ず理解者は存在します。育休経験のある先輩や、子育て中の同僚など、あなたの状況を理解してくれる人を探してみてください。
一人で抱え込まずに、悩みを共有できる仲間を作ることで、心は強くなれます。
これは私の持論ですが、人間は「意味のない辛さ」には耐えられません。
レンジャー訓練のような過酷な状況でも、「これは国を守るため」という意味があれば耐えられます。
しかし、理不尽な残業強要や心ない言葉は、意味のない辛さでしかありません。
そのため、心が限界に近づいてきたら、環境を変えることも選択肢の一つとして考えてください。
私は「戦うべき戦場」と「撤退すべき戦場」があると考えています。意味のない戦いを続けて心身をすり減らすより、新しい戦場を探すことも時には必要です。

仮に、今の職場環境で戦い続ける場合は「計画的な戦い」が必要です。
例えば、保育園のお迎えまでの時間で最大の成果を出すため、会議は午前中に設定する、急ぎの仕事は朝一番で片付けるなど、限られた時間を有効活用する戦略を立てましょう。
また、上司に対しては「子育て中だから」ではなく「より効率的な仕事をするため」という視点で提案するのが効果的です。
「時短勤務でも成果は出せます」と必死に訴えるのではなく、「限られた時間でより良い成果を出すにはどうすればいいでしょうか」と建設的な対話を心がけましょう。
一方で、環境を変える決断も重要な選択肢です。
いつまでたっても育児と仕事の両立を真摯に考えてくれないような職場にいても、あなたの人生は豊かにはなりません。
ただし、ここで注意したいのは「計画的な撤退」の重要性です。
感情的に「もうやめてやる!」と思っても、すぐに行動に移してはいけません。
まずは転職市場の情報を集め、育児と両立できる職場を探すことから始めましょう。
家計の面で不安がある方も多いと思います。
しかし、心身が限界まで追い込まれてから休職や退職をするより、計画的に次の職場を探すほうが、はるかに賢明な選択です。
自衛隊では「後方に撤退拠点を作ってから前線を動く」と教わりましたが、この原則は転職活動にも当てはまります。
最後に、これは私の経験からの提言ですが、家族との未来を第一に考えてください。
残業を強要され、保育園のお迎えに間に合わないような職場で働き続けることは、あなたの心も、大切な家族も傷つけることになります。
あなたは決して「甘えている」わけではありません。
むしろ育児と仕事の両立という困難な課題に挑戦する勇敢な戦士です。
その戦いを諦める必要はありませんが、戦場を変えることは時として必要なのです。
今回は「マタハラ上司から自分を守る方法」についてお伝えします。
経理部で働く34歳女性から次のような質問をいただきました。
質問:
経理部で働く34歳の女性です。
昨年、育休から復帰しましたが、時短勤務への風当たりが強く、毎日気が滅入っています。
上司からは「子育ては他の人もやっている。仕事に支障をきたすなら、それは甘えだ」と言われ、保育園のお迎えがあるのに、残業を強要されることもあります。
先日は19時のお迎えに間に合わず、園から連絡が入ってしまいました。
子育てと仕事の両立に必死なのに、「やる気がない」と評価され、一人になると涙が出てしまいます。
家計のために仕事は続けたいのですが、このような職場環境で働き続けるべきか、悩んでいます。
理不尽な職場という戦場で戦う私たち
育休から復帰して「自分はダメな社員なのかな...」と思ったことはありませんか?
時短勤務をしているだけで肩身が狭く、残業を強要され、「子育ては他の人もやっている」と言われ、心が折れそうになることもあると思います。
私が自衛隊時代に印象に残っているのは、ある女性隊員の姿です。
彼女は周囲の目を気にして保育園のお迎え時間ギリギリまで残業し、「申し訳ありません」と頭を下げながら帰っていく日々を送っていました。
当時、彼女がそのように振る舞いざるをえなかった職場環境があったのでしょう。
このような理不尽な環境で戦う子育て中の女性(や男性)に共通しているのは、「自分が悪いのかもしれない」という思い込みです。
育児をしながら働くことに必死なのに、周囲からの理解が得られず、むしろ「甘えている」と言われ続けると、どんどん自信を失っていきます。
「みんなに迷惑をかけてはいけない」「頑張らなければ」という思いが強くなり、自分を追い込みがちです。
私の経験上、こういった状況は個人の問題ではなく、職場環境の問題であることがほとんどです。
そして、このような職場環境で戦う皆さんに伝えたいのは
「あなたは何も悪くない」
ということです。
児と仕事の両立に奮闘する姿は、むしろ称賛に値するものです。ただ、そのことを理解できない上司や職場があるだけなのです。
なぜ育休復帰組への風当たりが強いのか
育休復帰組への風当たりが強い理由を私なりに分析してみました。
まず、育休復帰組への攻撃的な態度には「自分の価値観」が大きく影響しています。
「仕事は残業するのが当たり前」
「子育ては家でやることだ」
という古い価値観にとらわれている上司や同僚は、時短勤務という働き方を「手抜き」や「甘え」だと誤解してしまうのです。
このように考えると、育休復帰組への理不尽な扱いは、上司個人の問題というよりも、「働き方改革が進んでいない組織の体質」に原因があると言えます。
実際、私が見てきた限り、古い風習のままアップデートがされていない職場ほど、育休復帰組への風当たりが強い傾向にありました。
こうした組織では、いくら頑張っても理解は得られにくいものです。
むしろ一人で抱え込んで耐えようとすることで、心も体も限界を迎えてしまいます。
心が折れないための処方箋
ここからは、このような職場環境で心が折れないための具体的な方法をお伝えしていきます。
何よりも重要なのは「心を守る方法」を知ることです。
理不尽な職場という名の戦場で戦うあなたには、自分を守るための処方箋が必要です。
大切なのは「自分を責めない」ということです。
子育てと仕事の両立に奮闘するあなたは、誇りを持つべきなのです。
そして、辛い環境で戦うためには、まず自分の健康と体を万全に保つ必要があるのです。
ただでさえ育児中は睡眠時間が不規則になりがちなので、できる限り休息を取ることを意識してください。
睡眠時間が減少し、体力が低下すると、些細な言葉でも必要以上に傷つきやすくなります。それは戦場で疲れ切った兵士が、ちょっとした物音にも過剰に反応してしまうのと同じです。
また、「味方を見つける」ことも大切です。
私の経験上、理不尽な職場でも必ず理解者は存在します。育休経験のある先輩や、子育て中の同僚など、あなたの状況を理解してくれる人を探してみてください。
一人で抱え込まずに、悩みを共有できる仲間を作ることで、心は強くなれます。
これは私の持論ですが、人間は「意味のない辛さ」には耐えられません。
レンジャー訓練のような過酷な状況でも、「これは国を守るため」という意味があれば耐えられます。
しかし、理不尽な残業強要や心ない言葉は、意味のない辛さでしかありません。
そのため、心が限界に近づいてきたら、環境を変えることも選択肢の一つとして考えてください。
私は「戦うべき戦場」と「撤退すべき戦場」があると考えています。意味のない戦いを続けて心身をすり減らすより、新しい戦場を探すことも時には必要です。
これからの選択肢
仮に、今の職場環境で戦い続ける場合は「計画的な戦い」が必要です。
例えば、保育園のお迎えまでの時間で最大の成果を出すため、会議は午前中に設定する、急ぎの仕事は朝一番で片付けるなど、限られた時間を有効活用する戦略を立てましょう。
また、上司に対しては「子育て中だから」ではなく「より効率的な仕事をするため」という視点で提案するのが効果的です。
「時短勤務でも成果は出せます」と必死に訴えるのではなく、「限られた時間でより良い成果を出すにはどうすればいいでしょうか」と建設的な対話を心がけましょう。
一方で、環境を変える決断も重要な選択肢です。
いつまでたっても育児と仕事の両立を真摯に考えてくれないような職場にいても、あなたの人生は豊かにはなりません。
ただし、ここで注意したいのは「計画的な撤退」の重要性です。
感情的に「もうやめてやる!」と思っても、すぐに行動に移してはいけません。
まずは転職市場の情報を集め、育児と両立できる職場を探すことから始めましょう。
家計の面で不安がある方も多いと思います。
しかし、心身が限界まで追い込まれてから休職や退職をするより、計画的に次の職場を探すほうが、はるかに賢明な選択です。
自衛隊では「後方に撤退拠点を作ってから前線を動く」と教わりましたが、この原則は転職活動にも当てはまります。
最後に、これは私の経験からの提言ですが、家族との未来を第一に考えてください。
残業を強要され、保育園のお迎えに間に合わないような職場で働き続けることは、あなたの心も、大切な家族も傷つけることになります。
あなたは決して「甘えている」わけではありません。
むしろ育児と仕事の両立という困難な課題に挑戦する勇敢な戦士です。
その戦いを諦める必要はありませんが、戦場を変えることは時として必要なのです。
本日のコラムはここまでです。
それでは、また次回!
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コラム編集者

著者プロフィール
ぱやぱやくん
防衛大学校を卒業し、陸上自衛隊に幹部自衛官として勤務をしていたが、退職後にのら猫になった男。文章を書く事が好き。「意識低い系」で、自分が主役になるのが嫌い。
ミリタリーよりも可愛いものが好き。名前の由来は、幹部候補生学校で教官からよく言われた「お前らはいつもぱやぱやして!」という叱咤激励に由来する。
【著書】陸上自衛隊ますらお日記/飯は食えるときに食っておく寝れるときは寝る/弱さを抱きしめて、生きていく/など