働くためを考える労働基準調査組合

ぱやぱやくんの「ゆるくてもいいんだよ」

ぱやぱやくんが教える「悪口を言われて心が折れそうなときの乗り越え方」

  • 2025.01.19
  • 2025.01.19
ぱやぱやくんが教える「悪口を言われて心が折れそうなときの乗り越え方」
こんにちは、ぱやぱやくんです。

今回は「悪口を言われて心が折れそうなときの乗り越え方」についてお伝えします。

企画部で働く方から質問をいただきました。

 

質問:

企画部で働く29歳です。

先日、会議室の外で偶然、自分の悪口を耳にしてしまいました。

「あの子は要領が悪い」「動きを見ているとイライラする」という内容で、ショックだったのは、直属の上司も同意するように加わっていたことです。

毎日必死に頑張ってきたつもりでしたが、私の評価はそんなものだったのかと思うと、涙が出てきます。

表面上は何もなかったように振る舞っていますが、朝、会社に向かう電車に乗るだけで胃が痛くなります。

上司や同僚と普通に接しているのが苦しいのですが、このまま退職するのも悔しくて…。

モチベーションを保ちながら、この状況を乗り越える方法はあるのでしょうか。

 

悪口はただのストレス発散


ある日、会議室の外で偶然耳にしてしまった言葉。しかも、信頼していた上司までもが同意している。

私も自衛隊時代、似たような経験をしました。先輩から「ぱやぱやは使えない」「何をやってもダメだ」と陰で言われたことに気付き、ショックを受けました。

でも、この辛い経験を通じて気がついたことがあります。

誰かの悪口を言う人は、その人自身が心の余裕を失っているのです。

陸上自衛隊では「疲労が溜まると攻撃的になる」という教育がありました。

演習で体力的にも精神的にも限界を迎えた隊員たちは、急に攻撃的になり、普段は仲の良い同僚にまで「おまえの動きが遅い!」「なんでそんな簡単なこともできないんだ!」と怒鳴るようになります。

これは人間の本能なのです。疲れれば疲れるほど、誰かを攻撃したくなる。ストレスが溜まった人は誰かを攻撃せずにはいられなくなります。

私が所属していた部隊でも、厳しい訓練期間中は隊員たちの様子が変わっていきました。普段は温厚な先輩が些細なことで怒り出したり、優しい同期が突然冷たい態度をとったり。でも、それは彼らが本来持っている性格ではありませんでした。

つまり、あなたの悪口を言っていた人たちも、おそらく余裕を失っていたのでしょう。

本来なら「もう少し〇〇をすれば良くなるのに」とポジティブな意見が出るはずです。後輩の成長を本気で願う上司であれば、陰で悪口を言うのではなく、きちんと面と向かってアドバイスをするはずです。

また、陰で悪口を言う人たちの多くは「自分に自信がない人」でもあります。自分より下の立場の人を見つけることで、ようやく安心できる人たちです。

だから、他人の欠点を見つけては「あの人はダメだ」と言うことで、自分の価値を相対的に上げようとします。それは人としてとても寂しい生き方です。

だから、あなたは自分を責める必要はありません。

むしろ、毎日必死に頑張ってきた自分を誇りに思ってください。

他人を貶めることでしか生きられない人たちよりも、必死に頑張り続けてきたあなたのほうが、はるかに強く、そして美しいのです。

心が折れそうなときの乗り越え方



では、具体的にどうやってこの状況を乗り越えていけばいいのでしょうか。

まず最初に意識してほしいのは「生きることに集中する」ということです。

人間は疲れているときほど、些細なことで心が折れやすくなります。栄養が足りていない、睡眠が十分でないという状態では、ちょっとした言葉でも致命傷になりかねません。

ですから、とりあえず十分に睡眠をとり、美味しいものを食べてください。そうしていれば、不思議と、少しずつ気持ちが楽になっていくものです。

次に大切なのは「自分の頑張りを数値化する」ことです。

「要領が悪い」「動きを見ているとイライラする」という評価は、結局のところ、その人の主観的な意見に過ぎません。具体的な数字で自分の成長を確認していきましょう。

例えば、「前より30分早く仕事が終わるようになった」「ミスの数が減った」「新しいスキルが身についた」など。

主観的な評価に振り回されるのではなく、具体的な成果を見ることで、自分の成長を実感できるはずです。

そして、最も重要なのが「信頼できる人に相談する」ことです。

私も自衛隊時代、防大の同期に悩みを打ち明けたことで救われました。「そんな評価を真に受ける必要はない。お前は頑張っている」という言葉が、どれほど心の支えになったことか。

ただし、相談する相手は慎重に選んでください。会社の同僚や上司は避けたほうが無難です。

プライベートの友人や、場合によってはカウンセラーなど、職場から離れた人に相談することをおすすめします。客観的な視点からアドバイスをもらうことで、新しい気づきが得られるはずです。

また、運動も効果的です。

特に「走る」という行為には、心を落ち着かせる効果があります。私は気持ちが落ち込んだときは、夕方に2〜3キロほど走ることにしています。汗を流して走っていると、不思議と気持ちが整理されていくのです。

これらの方法は、一見するとシンプルすぎるかもしれませんが、効果的なのでぜひ実践してみてください。

今すぐできる心の守り方



心が折れそうなとき、すぐにできることがいくつかあります。

まず大切なのは「自分への褒め言葉を増やすこと」です。

毎日、会社に向かう電車の中で胃が痛くなるような状況でも、あなたは頑張って出社しています。それだけでも立派なことです。

私は自衛隊時代、「今日も生き延びた。これだけでも素晴らしい」と、毎日自分を褒めることで心を守っていました。

人は疲れていると「自分はダメだ」という気持ちが強くなります。

同僚からの悪口を聞いてしまうと、なおさらそう感じてしまいます。だから、意識的に自分を褒める必要があります。

日記を書くのもおすすめです。

その日の小さな成功や頑張りを書き留めておくと、自分の成長を実感しやすくなります。

私も自衛隊時代、「今日は先輩に怒られずに済んだ」「ミスが一つ減った」など、ちょっとした進歩を書き留めていました。小さな進歩を積み重ねることで、自信を取り戻していけるのです。

自分を褒め、日記を書く。この習慣を意識的に取り入れることで、心は少しずつ強くなっていきます。

そして、この経験を通じて、あなたはきっと成長していけるはずです。

経験を強さに変える



辛い経験は、必ず人生の糧になります。私もそう信じています。

人生は「勝ち」ばかりではありません。むしろ、99%は負けや挫折の連続です。

ただ、その経験を通じて私たちは少しずつ強くなっていきます。今回の出来事も、きっと何年か経てば「あの時の経験があったから今の自分がある」と思える日が来るはずです。

しかも、この経験を通じてあなたは大切なことに気づいたのではないでしょうか。それは「自分の価値は他人の評価では決まらない」ということです。

私も「ダメな自分」を受け入れられず苦しんだ時期がありました。

でも、徐々に気がついたのです。

「自分の価値は、他人が決めるものじゃない」と。

たとえ周りからの評価が厳しくても、自分の中に確かな価値を見出すことができれば、それは十分に誇れることなのです。

むしろ、他人の悪口を言うことでしか自分を保てない人たちよりも、毎日コツコツと頑張り続けているあなたのほうが、はるかに価値のある人生を送っているのです。

今は少し立ち止まって、「よく頑張ったね」「成長したね」と、自分の頑張りを認めて優しい言葉をかけてあげてください。

決して、他人からの悪意に惑わされないでください。あなたの人生は誰のものでもない、あなた自身のものなのだから。

 

本日のコラムはここまでです。

それではまた来週。
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コラム編集者

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著者プロフィール
ぱやぱやくん

防衛大学校を卒業し、陸上自衛隊に幹部自衛官として勤務をしていたが、退職後にのら猫になった男。文章を書く事が好き。「意識低い系」で、自分が主役になるのが嫌い。
ミリタリーよりも可愛いものが好き。名前の由来は、幹部候補生学校で教官からよく言われた「お前らはいつもぱやぱやして!」という叱咤激励に由来する。
【著書】陸上自衛隊ますらお日記/飯は食えるときに食っておく寝れるときは寝る/弱さを抱きしめて、生きていく/など

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